【研究成果①】学術雑誌に論文が掲載されます(人生初)
2021年9月11日(土)、学術論文の雑誌掲載が決まりました。私にとっては人生の初の査読付き論文の掲載決定です。オランダ・アムステルダムを本拠とする出版社エルゼビアが発行する学術雑誌の一つ、Pathology - Research and Practice(病理学-研究と実践):インパクトファクター3.250(2021年9月現在)の総説論文として掲載されます。
本研究では、細胞内のタンパク質USP7の発現量とがん患者さんの予後との関係を、システマティックレビューとメタアナリシスという統計手法を用いて明らかにしました。またどのような臨床上の特徴を有する患者さんに、USP7の高発現が見られるか検討しました。本研究の成果が、がん治療の発展と個別化医療の実現に少しでも貢献することを願ってやみません。
本論文は私が大学学部時代に行った卒業研究が基になっています。私の学部は医療系ではありませんでした。しかし当時の指導教員、小路晋作准教授(昆虫生態学がご専門)は、人または野生生物に関することならば自身の好きな研究を行ってよいという方針でした。はじめはまったく研究の方針を固めることができなかったのですが、先生が「システマティックレビューとメタアナリシスなる手法がある」と教えてくださったおかげで、一気に研究が加速したように思います。しかし知識と経験に乏しい私は、先生に頼りきりだったように思います。また今回の掲載までに、6度掲載不可となっていました。この度、先生と共著で論文が掲載される運びとなり、先生に少しは報いることができたかなと思っています。ただ研究デザインがより優れていれば、原著論文として掲載されたかもしれないだけに、次こそは原著論文として研究成果を公表したいという思いが強くなりました。
ざくざくごはん騎西健太 #19
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